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生命保険の基本型

死亡保険とは、被保険者が死亡または高度障害になった場合に限って保険金が支払われる。死亡保険のうち、保険期間を定めているものを定期保険、保険期間が被保険者の一生にわたっているものを終身保険、終身保険に定期保険を上乗せしたものを定期保険特約付終身保険といい、一定期間、死亡の場合の補償を大きくすることができる。

生存保険とは、契約してから一定期間が満了するまで被保険者が生存していた場合に限って支払われる保険で、代表的なものに「年金保険」「貯蓄保険」がある。年金保険は生存保険金を支払うもので、一定期間または終身にわたって所定の年金が支払われる。

生死混合保険とは、死亡保険と生存保険を組み合わせた保険。死亡保険金と生存保険金(満期保険金)が同額のものを養老保険という。また、養老保険に定期保険を上乗せしたものを、定期保険特約付養老保険といい、満期保険金より死亡保障を大きくすることができる。

変額保険の知識

(1)変額保険の仕組み
①定額保険とは、契約時に定めた保険金額が保険期間中、一定して変わらない保険。

②変額保険は、保険期間中に保険金額が資産の運用実績に応じて変動する保険。保険金額は運用の成果が上がれば大きくなり、成果が上がらない場合には小さくなる。そのため、投資に伴うリスクが生じる。

③変額保険と定額保険の試算は区分して運用する必要があり、会計上、定額保険の資産は一般勘定で、変額保険の資産は特別勘定で運用される。

(2)変額保険の種類
終身保険タイプの変額保険(終身型)と、養老保険タイプの変額保険(有期型)、変額個人年金保険がある。

変額保険(終身型)は、一生涯の死亡保障があり、死亡・高度障害保険金額は資産の運用実績にもとづいて毎月増減するが、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)は保障されている。

②変額保険(有期型)は、満期までの死亡保障があり、満期まで生存したときには満期保険金が支払われる。死亡・高度障害保険金額は資産の運用実績にもとづいて毎月増減するものの、基本保険金額は保証されている。ただし、満期保険金額については保障されていないので、運用実績によっては基本保険金額を下回ることがある。

変額個人年金保険は、資産の運用実績により受け取る年金額や解約返戻金額などが増減する。



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