赤字黒太字共に頻出ですが、テスト直前は赤字部分の抜け漏れを必ずチェックしてください。

契約の選択の必要性と意義

契約の選択:生命保険会社が申込に対し、危険度を評価し契約を承諾するか否か決める事

3つの危険

(1)身体上の危険:被保険者の体格、現病歴、既往歴、身体の障害状態などを確認。

(2)環境上の危険:被保険者の現在の職業や仕事の内容などを確認。

(3)道徳上の危険モラルリスク):モラルリスクとは、「生命保険を利用して、不正に利得しようとする心理状態」の人が、すすんで生命保険に加入したがる傾向があること。

①保険金額や入院給付金日額が過大ではないか、死亡保険金受取人が、家族以外の第三者となっていないかを確認。

②生命保険協会では、契約引受時のモラルリスク対策として「契約内容登録制度」「契約内容照会制度」、支払査定時の情報交換制度として「支払査定時照会制度」を管理・運営している。

契約の選択と私たちの役割

面接し、知りえた事項を正確に生命保険会社に報告=契約の選択上重要な役割

契約の選択の方法

(1)選択の手段と流れ:私たちは契約者と被保険者に必ず面接し、正確に生命保険会社に報告する。
①被保険者(または契約者)の危険度を正確に知るため告知書にありのままを記入いただく。

②被保険者(または契約者)の顔色や身体の状況などをよく観察して必要な質問をし、申込書の取扱者の報告欄に記入する。

③被保険者(または契約者)の現在の職業や仕事の内容を具体的に詳しく聞く。

④契約者や被保険者の職業、収入、地位、年齢などに比べ申込金額が過大ではないか、申込経路や保険金受取人が第三者であるなど不自然な点はないかなどを確認。



(2)告知内容と告知の方法
告知内容:現在の職業、最近の健康状態、過去の傷病歴、身体の障害など
告知の方法
①告知書による契約:被保険者(または契約者)にありのままを記入していただく。

②医師の診査による契約:質問事項に被保険者(または契約者)にありのままを答えていただく。

告知の方法がいかなる場合でも、告知書に記入された内容を被保険者(または契約者)に確認していただき、署名(自書)を求める。
生命保険募集人が口頭で告知を受けても、生命保険会社が告知を受けた事にはならない。
告知書にお客さま自身で記入(医師にありのまま告知)いただく(事前に「告知サポート資料」を被保険者(または契約者)に読んでいただき正しい告知をしていただく)。
生命保険会社は告知内容などの確認のため、「契約確認」をする場合もある。

(3)診査時の留意事項
①被保険者の既契約状況を確認する。

②被保険者には、診査時に運転免許証やパスポート等の本人特定事項(氏名・生年月日・住居)の確認のできる証明書を提示する必要があることを、事前にお知らせしておく。

③職業上知りえた秘密(被保険者の健康状態など)は口外しない。
④診査の際は同席しない。

特別条件付契約

個々の危険も性格・度合に応じて特別の条件(割増保険料や保険金削減、特定の疾病や部位の不担保など)を付けて契約すること。責任開始期は、特別条件のつかない契約と同様とする。



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