こんにちは。佐伯です。
今回は保険料支払方法について考えていきます。
ご自身の契約目的により異なりますので、しっかり検討しましょうね。
さて、まず保険料の支払いには大きく分けて以下2つの取り扱いがあります。
1.平準払い
2.一時払い
上記については、すべての保険契約で対応しているものではなく、どちらか片方しか対応していないもの、双方共に対応しているものがあります。
ご自身が検討されている保険がどちらで支払可能なのかは、担当者やコールセンターへ問い合わせてみるのが良いと思います。
ここではそれぞれのメリット、デメリットについて考えていきましょう。
1.平準払いのメリットとは?
平準払いとは、保険期間の間、定期的に保険料を納めていただく方法となります。
月払い、半年払い、年払いなどがこれに当たります。
さて、平準払いを行う契約では責任開始日以降、即座に保険金の支払要件を満たす事になります。
そのため月に1万円の保険料を10年間支払い、保険金が100万円とした場合、
極端な話、1か月後に保険金支払要件を満たせば1万円の支払で100万円が受け取れる事になります。
受取り率にしたらなんと10000%!驚愕の数字ですね。
まぁ当然そんな短期間で支払いとなれば、交通事故でもない限り、告知不足による審査は免れませんが、そういうことです。
そのため、短期間での保障を大きくしたい場合には平準払いを選択できる契約に向いていると言えます。
具体的には、お若くして家族を持ち、将来に備えた備蓄が少ない頃、残された家族に備えるケースなどはこの支払方法をご選択いただく方が多いです。
また、1度に多額の保険料を支払わなくても大きな保障を得られる事も大きなメリットと考えられるでしょう。
2.平準払いのデメリットとは?
これはもう端的な話、保険料総額が高くなります。
同額の保険金で考え、保険期間中にお元気で過ごされた場合にお支払いただく保険料は、
「月払い>半年払い>年払い>一時払い」となりますので、お元気で過ごされた場合の事を想定しますと、
結果的には損をしてしまう可能性があります。
契約内容にもよりますが、平準払いですと受取り率はお支払総額を割り込む事も往々にしてあるでしょう。
ただしそれは結果論であって、お元気であることが何よりなのですから、その間の安心をご購入いただいたと思ってくださいね。
しかしながら、それでも出来る限り損をしたくない!と思われるはず。
その場合には「前納」という方法があります。
平準払いにおける前納とは?
これはもう読んで字のごとくではありますが、1か月に1度支払う契約を、先々の分まで支払ってしまおうという方法です。
取り扱いは各社様々なので一概には言えませんが、半年前納、1年前納、複数年前納、全期前納などがあります。
前納することにより、各社で定めた割引率により保険料が差し引かれる事になります。
保険料を全額で契約時に支払う「一時払い」と「前納」の違いですが、前納はあくまでも先に支払ってはいますが、実際に保険料として会社がいただくのは当初決めた支払い日になります。
そのため仮に全期前納し、その後数年で保険金受取要件を満たし保険金が支払われた場合には、まだ到来していない支払日の保険料は返納されるのです。
例えば10年前納し、2年後にお亡くなりになった場合、8年分が返金されるイメージです。
もちろん保険料としては一時払いよりも全期前納の方が高くはなりますが、一時払い契約の場合には例え契約後1月後にお亡くなりになったとしても返金額は0円なので、この点で比較するならば大きなメリットとなるでしょう。
ただし当然ながら前納するには多額の保険料を事前に準備する必要があります。
「多額な保険料を1度に払わなくても良い」というメリットがなくなってしまう点に注意してください。
支払ったあとにやっぱり返して!でも割引率はそのままね(^^♪とはいきませんから。
一時払いのメリットとは?
続いて一時払いについてお伝えします。
一時払いとは、契約時に定められた保険料を一括で支払う方法になります。
最大のメリットは保険料が割安になっていることにより、受取り率がすべての支払方法の中で一番良い事が挙げられます。
そのため、資産を増やす事を主な目的とされている方は「一時払い」契約を選択することになります。
一時払いしか選択できないような保険は、大抵資産形成を目的としているものと考えていただいて構いません。
保険担当者から先にすべて支払ってしまった方がオトクですよ♪などと言われた場合、
「一時払い」なのか「全期前納」なのかをしっかりと確認されることを強くお勧めします。
支払う際には全く同じで見分けがつかず、あとから全期前納のつもりだった・・・などと後悔する方もいらっしゃいますのでご注意ください。
一時払いのデメリットとは?
資産形成を主に考えていらっしゃる方にはさほどデメリットには感じられないかもしれませんが、
死亡保険金として「残す」事にはあまり向いていません。
保険期間まもなくお亡くなりになってしまったとしても、保険料が返納される事はなく保険金のみが支給対象になります。
そのため支払った保険料と同額、もしくは契約によっては保険料以下になる事もあるのです。
一時払いのみを保険料納付対象としている保険は、「変額保険」ないしは「外貨建保険」のケースがあります。
契約している当人は熟知していても、死亡保険金を受取る方はよくわからず困惑してしまう事もありますので、
それらの契約を検討している方は、万が一に備えご家族にもしっかりとご理解いただくようにしてくださいね。
少し長くなりましたので触りだけの紹介にはなりましたが、今回はこのくらいにしておきます。
次回は「保険の手続き方法」についてお伝えしていきます。
皆様に幸せな日々がきますように(^^)/
保険関連の人気ランキングはこちらからどうぞ