赤字、黒太字共に頻出ですが、テスト直前は赤字部分の抜け漏れを必ずチェックしてください。
資産運用の目的
契約者からの保険料は、共有の準備財産として生命保険会社が管理し、運用する。将来の保険金の支払いに備え、契約者への保険料の還元(配当金の割り当て)をするため、効率的で安定した運用をしなければならない。
資産運用の原則
①安全性:保険会社が運用する資産は、将来保険金として支払われるものなので、将来の支払いに支障がないように安全に運用することが必要。
②収益性:保険料は、予定利率であらかじめ割り引かれているので、予定利率以上に運用することが必要。さらに、配当金の割り当てを多くし、契約者の保険料の負担を軽減するために常に収益性を考えながら運用することが必要。
③換金性:保険金の支払いが集中したばあいに備えて、機動的な運用ができるように資産の一部を換金性(流動性)が高い預貯金や公社債などで保有することが必要。
④公共性:資産は多くの契約者から払い込まれた保険料をもとに成り立つものなので、国民経済や、生活の向上に役立つような公共性をもった運用を行うことが必要。
資産運用の現状
生命保険会社の資産運用は、その性質上、長期の資金として刻印経済に大きな役割を果たしてきた。近年、金融の自由化などを背景にその運用業務も多様化してきたが、さらに国際化・規制緩和の流れの中で、現在では運用リスクに対する資産の健全性確保も重要な課題となっている。
①有価証券:株式・公社債などが対象。総資産の8割以上を有価証券が占める。
②貸付金:貸付先は幅広い分野にわたり、中小企業貸付や、住宅ローンも行っている。
③不動産:自社の営業用のものと投資用のものに分けられる、投資用不動産は貸し出して賃貸料を得たり、売却して売却益を得ることによって運用をしている。